松下幸之助の言葉(4)

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アプリケーションと言う刀は、人の行為と意識を切り取る力を持っています。そのアプリケーションと言う刀を扱うには、本物の刀で人を傷つけないのと同じように、人の行為と意識の次元でアプリケーションと言う刀の運動法則、すなわちこれが倫理法則ですが、この倫理法則に則った作法の理解と実践が不可欠となります。

またまた難しいことを書いてすまない((C)ウチダ)^^;。

すなわちアプリケーションを設計する側も利用する側も、自分達の行為と意識をそのままソフトウェアに押し付けるのではなく、本来アプリケーション自体が持つ運動法則、倫理法則を理解したうえで、その元々のアプリケーションの構築と利用を行う必要があると言うことです。

アプリケーションとはある意味、モノです。このモノの声を聴かずして、人の行為と意識を、その思うがままにソフトウェアにすることは、人が刀を力ずくで支配しようとすることに等しい愚行です。

このモノの声、すなわち倫理法則とは、アプリケーションと人間が渾然一体となって運動する、その運動法則です。

この運動法則に適わないアプリケーションの開発が、IT業界のモラル欠如の根本原因であり、倫理法則を実践できないものづくりでは、人が育つことも、人がつくられることも、一切ありえないのです。

逆に言えば、倫理法則に則るアプリケーションの開発と利用こそ、人づくりの現場を生み出す大きなヒントがあると言うことでもあります。

ではそれは具体的にどう言うことか。これはまたしばらくして説明することにします。 KAI