プロブレムフレームとは

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サーバーは絶不調だわコメントSPAMは祝10000件の大台をこえるわで、今週は散々です。しかしその中にあって確かなものを得るよろこびは、すべての邪悪を吹き飛ばすだけのパワーを秘めています。プロブレムフレーム(翔泳社、マイケル・ジャクソン、2006/05)と言うまともな本に出会ってKAIは救われました。

筆者のここ何年かにわたって取り組んでいるアプリケーション問題の本質が、実は、それを具体的に解決するコンピューターとプログラムの世界にはなく、あるのは人間世界にあるんだと、このKAIは理解しています。これを初めて公に書いた書籍が、このジャクソン本です。

この内容を、今日の2勝1敗のテニスの勢いで、解説することにします(途中沈没する可能性大^^;)。

自己組織化アプリケーションとは、まさにこのプロブレムフレームとマシンアプリケーションを一体化した理論であり、開発手法です。

ジャクソンは、システムの曖昧な定義を排除し、人間世界を含むシステムと、コンピュータとソフトウェアで実現するアプリケーションシステムを明確に区別し、諸問題(価値)は前者にしかないことを明確にうたっています。

更にモデルについて、諸問題は、人間世界の問題をそのまま扱う類推モデルの中にあって、これをマシンレベルで記述する分析モデルの中にはないこともあわせて述べています。

この二つの前提に立って、アプリケーションが扱うべき諸問題(プロブレム)の解決には、人間世界のシステムとその類推モデルの二つを構造化(真骨頂発揮!)による定式化することが不可欠であると、ジャクソンは12章を使って説明します。

このプロブレムの構造化の単位こそプロブレムフレームです(ほんとか!?)。

人間世界にある諸問題を突き詰めると、それは単なるビジネスをこえて、人の生き方、世の価値観にまでかかわってきます。恐らく筆者がこのリアルな世界と別れをつげる205X年までには、この思想までもソフトウェアが介在する世界になっていることは、間違いありません。

しかし、そろそろ沈没です^^;またあした。 KAI