今回の訪米は、一連の投資家との関係を再構築することが主たる目的です。それもやっと帰国当日の朝になって決着がついて、ともかくすっきりしました。
VCといかに付き合うか、KAIにとってこの過去の苦い経験と思い込みを清算し、これをクリアにすることがすなわち、2009年のIPOを無事に成就するための必須要件です。このことについて以前このBlogの中で触れましたが、実は一部投資家とつきあいがあり、これらの投資家との関係が懸案として残っていました。そのうちの一つがロサンゼルス在住の投資家と言うわけです。
そして得た結論は、明確なものです。詳細をここで明かすわけにはいきませんが、来月行う監査法人による企業診断に向けて、資本政策の大筋が腹積もりできました。
しかし、このCNETの記事にはいろいろ考えさせられました。
投資の戦略や手法の特徴をひとことで言うと、選択的に良い会社を探索して、そこに金額的にも大きく、そして投資担当者の時間、コミットメントも大きく投資をしていくやり方ですね。使い古された表現で言えばハンズオン。単なる資金面だけでなく、人、知恵、様々なネットワークを提供して企業価値を上げていくお手伝いをする、ということを投資のスタイルとしています。
グロービス・キャピタル・パートナーズの投資スタイルについて、グロービスのパートナーである仮屋薗聡一氏の説明ですが、この大きく投資し大きく関わることこそ、過去エントリーで触れた、筆者の夢だけを信じて投資していただいたエンジェルと一緒です。
結局、一千万、二千万の投資では何も生み出されないことを序実に示しています。億単位の投資と言うリスクをとって初めて、意味あるものを生み出すことができる。このことのもつ意味は重要です。
つまり投資のリスクこそがその投資先の事業の価値を生み出す力を持っているのであって、リスクのない投資は何の価値も創造しないと言う事実です。
ですからこれは単に金額が小さいとだめで大きい方がいいとかといった問題ではありません。たとえ10億、20億の金でも、それが真にリスクを持たない限り、それがただの捨て金になるのはすでに目に見えていると言うことだけです。 KAI
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