企業もハングリー

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世の中の成功者のことごとくが、かつて貧乏であった、と言う公理を筆者は本気で信じています。

企業の血液はキャッシュです。キャッシュと言う血液を身体中に送り込む役割は、当然がごとく心臓であり、それがCEOです。

筆者は、昨年某SMBCから無担保無保証で数千万の借金をしました。そのとたん売上が低迷し始めました。理由は簡単です。筆者が安心したからです。現在は元に戻り更に勢いを加速させていますが、元に戻すのに4ヶ月、加速させるのに半年を要したのです。

わたしたちの会社は資本金9850万円、そのうち筆者が67%を所有する同族経営の企業です。やっとASPサービスと言う家賃収入で、毎月の資金繰りの心配から開放され、その上銀行から日々の資金の裏づけをもらった瞬間、筆者のいままで維持してきた、ある種の緊張感、これが切れたのでした。

その瞬間、プチッ、と言う音を聴きました。

しかし、そのおかげで日々の資金繰りの次元から、年度単位の資金繰りへギアを切り替えることができたのです。IPOへ。筆者はCEOとして、監査法人であるとか間接費用に対して忸怩たる思いはあります。しかしそれを肯定的に受け入れることこそ、成長への一歩です。

人は、貧乏であると、あすどう生きようか、必死で思案します。必死で人に訴えます。そうです、人しかこの状況を打開してくれないのですから。

金があると、まったく、これを考えなくなります。

この違いが心臓の確かな脈拍を生むのだと、明白に理解しました。 KAI