まだ買って読み始めたとこですが、神社の系譜(光文社、宮元 健次、2006/04)が面白い。
日本はその名の通り「日のもと」の国である。国旗を見ても白地に太陽を表す日の丸が描かれている。聖徳太子が隋の煬帝に宛てて「日出る処の天子」と名のったことは有名だが、古来日本は太陽の国と信じられてきたことがわかる。
古代より男性の名に用いられてきた「彦」はもともと「日子」からきたものという。また、娘を意味する「姫」も「日女」からきたものといわれる。つまり、日本人は男も女も太陽の子であると考えられたふしがある。
天皇の先祖が天照大神という太陽神であることからもわかる通り、日本人は太陽を神として崇拝してきた。(中略)
古代人が、こうした太陽の動きを、神の宿る「神社」の配置に応用したのがいわゆる「自然暦」である。(まえがき、p.3-4)
この話は、鎌田東二の聖トポロジー―地霊の変容 意識と場所(河出書房新社、1990/03)にも出てきて、筆者にとって非常に興味深い研究テーマですが、どこから手をつけて良いのかさっぱり見えないテーマでもあります。
このテーマに繋がる話を。筆者が今住んでいるのは五反田ですが、この古くからの地名は「日野」です。これがなぜ日野と呼んでいたのか郷土史を調べればわかるのでしょうが、筆者は調べもしないで勝手に太陽神と結びつけています。
更に、いつも行くバーがある星条旗通りには「月」の名前を持つお店が数軒並んでいます。星条旗の「星」もそうですが、「月」は「日」の反対です。
この二つの話にも必ずなんらかの意味があると思っているのですが、ひょっとして「神社の系譜」にこれが書かれている予感がします。 KAI
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