以前、使い捨てアプリは開発者の怠慢と言う題で、「データは長持ちさせたいがアプリケーションは使い捨て」と言う考えが間違いであることを指摘しましたが、とうのエジケンさんもあらためて感じる、開発の進め方の難しさの中で、アプリ開発がいかに大変な作業かを、正直に^^;ぼやいております。
こんな苦労して開発したアプリを使い捨てだなんて、絶対に許せない気持ちが、やっと理解して頂けたでしょう。
そうなんです、“ただの”インターフェイス設計でさえ、こんなに大変なんです。それが残りの100万ステップになったら一体全体どうなることやら、想像すらできない世界です。
しかし、今必要とされているのは、この100万ステップと言う“高度化”されたアプリケーション以外何者でもありません。これを自分たちだけで構築するもよし、Web2.0のマッシュアップで“あちら側”の人間の力を借りるもよし、いずれにせよ、いまソフトセクターと言う“こちら側”にいる人間が最も自覚すべきことは、ソフトセクターのアセットがアプリケーションの高度化以外にはないと言うことです。
特に業務系アプリケーションの高度化の場合、ユーザー企業自身の業務に対する理解が、その企業の理解のレベルにとどまり、業界全体をカバーする業務知識が、実は“こちら側”であるソフトセクターにこそ蓄積されつつある事実に着目する必要があります。
一企業の業務担当者は、途中入社の他社での豊富な業務経験を持ち合わせた人間以外、担当業務の全体像の理解にまでは至っていないのが大半です。これがERPのように企業のリソース全般にわたるアプリケーションの場合、もはや一企業の業務担当者ではカバーし尽くせません。ここに、これにかわるソフトセクターの存在理由があって、かつ、これからのソフトセクターに求められている具体的な役割を見出すことができると言うわけです。 KAI
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