システム設計とフレームワーク

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システム設計と言う仕事は、もしかして例えば全国網のトラック運送会社の運送ルートの設計担当者の仕事と似ているかもしれません^^;。

最新 はじめてのシステム設計(技術評論社、永嶋 浩、2006/02)を読みながら、そう思いました。

トラックを全国にくまなく走らせるためには、全国の高速道路網の地理的理解はもちろん、経済性、効率性、その季節要因(ガソリン代、道路工事など)を把握し、最適なトラックの配送スケジューリングが求められます。この仕事を新人が理解し習得するために必要とする知識の一番は、全国の高速道路マップの理解です。この本は、まさにこの全国高速道路地図に相当します。

その意味で、やっとシステム設計という世界に全国網のマップが作られた意味は重要です。いままでなぜしばらく、この手の書籍がなかったのか、その理由は簡単です。それはあまりにもこの世界の変化のスピードが速かったからです。

そのためかこの本には「フレームワーク」の記述が決定的に漏れています。逆に言うと「ラッピング」の記述があるこの手の書籍にやっと出会いました。ラッピングとは名神高速道路です。フレームワークは名古屋の高速道路です。

え?またわけの分からんことを言う?

そうです、筆者のカーナビは2001年に購入したものですが、これが、おととし姪っ子の結婚式で車で名古屋に行ったときに、全く機能しませんでした。名古屋の高速道路網はここ数年で激変しています。名古屋に入るなり「ルートが変わりました!」とソニーのナビコは喋り捲りで、もちろんナビコが悪いわけではなく、単に最新情報に更新していないKAIが、悪いのです。

これとフレームワークは同じです。今やフレームワークの知識がなければ、アプリケーション設計は手も足も出ません。

ぜひこの書籍の改訂版を望みます。過ちてこれ改めざる、これ過ちと言う。 KAI