目下のレポートには役に立たない話題ですが、ASPサービスの本質(の誤解)にかかわる記事、ITProのサービス型ソフトウエアがSAPを駆逐する??について。
いいことづくめのようだが,ASPサービスにはもちろん弱点もある。
その1つは,業務システムを外部に委ねてしまうことへの不安だ。もちろん,社内でシステムを運用していても,情報漏えいやシステム・トラブルは発生する可能性はある。それでも「自社の目の届かないところで,機密データが流出するのではないか」といった不安を感じるユーザーは少なくないだろう。
もう1つは,企業ごとのカスタマイズに限界がある,ということだ。特に,ERPのような基幹業務システムになると,導入時だけでなく,稼働後も細かい機能修正が必要になる可能性がある。企業が自前でシステムを運用する場合に比べて,ASPサービスでは臨機応変な対応は難しいだろう。
一番目の弱点と言っている部分が、実は今のセキュリティ最優先の時代では、逆に追い風になっていることにこの記事を書いた記者は気づいていません。いまどきシステムをデータセンターに置いていない企業が、実際にどういった企業か調査すれば一目瞭然です。(単に置かないのではなく置くことができないだけ)
二番目の弱点こそ声を大にして言いたい、カスタマイズは不要だ!ってことを。ASPサービスにとってカスタマイズこそ最大の害悪です。オンライブテクノロジーにおいて、カスタマイズとは成長の阻害要因たるガン細胞以外何者でもありません。
当然この話の前提に、カスタマイズしなくてもそのまま使い続けることができるだけの、潤沢な機能とそれを実現するアーキテクチャの存在が欠かせません。逆に言えば、機能もなくたいしたアーキテクチャも持たないアプリケーションでASPサービスを行うのは、全く不可能であることを意味していると言うことです。つまり単機能ならWeb2.0系企業が無料でサービスしまくりだってことです。
とここまで書いて、目下のレポートに役立たないどころか、関係しまくりのアイデアが湧いてきました。ふむふむ^^; KAI
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