なぜGoogleネタはいつも面白いんだろうと思いながら、ITProの記事Googleに立ちはだかる「壁」を読んでいて、その面白さの秘密が、やっとわかったと言うか、思い出しました。
筆者は丁度1年半前のエントリーサーチエンジンは21世紀の文化の担い手(その5)の中でこんなことを書きました。
サーチエンジンの大航海時代の幕開け?!
久しぶりに長い連載になりました。
前回のエントリーで、
(中略)
と述べましたが、この一般化した「記者」を仮にOSJL(Open-source Journalist)と名付けることにします。
(中略)
世界中にいる、ありとあらゆるカテゴリーのOSJLが、次々とアナログ情報からデジタル情報を生産し続けます。それをサーチエンジンは、それぞれのカテゴリー毎の価値観でもって次々と編集していきます。この編集された情報は、世界中の、カテゴリー毎の情報を求めているユーザーの手元に、リアルタイムで届けられます。つまり、OSJLとサーチエンジンの組み合わせが、世の中のありとあらゆるアナログ情報をネット社会に流通させる道を拓く装置として機能し始めると言う考え方です。
(中略)
つまり、パラダイムの転換が起きているかどうかの問題と言うより、当のパラダイム自体のいわゆる既存のマスメディアと言うものの位置づけが、ネット社会の中で大きくシフトし始めていると言った方がより適切です。更に言えば、「ネット社会の世界中のアナログ情報の海を帆走するサーチエンジンによる大航海時代の幕開け」と言う新しいパラダイムの誕生、と言うのは決して大袈裟な表現ではないと思います。
このエントリーで「アナログ情報からデジタル情報を生産」と書いている部分は、紙媒体をデジタル化することももちろん含んでいますが、文字情報以外のアナログ情報も当然対象になります。つまり例えばデジカメの被写体というアナログ情報も、そのままそれがネットに登録されることで、膨大な画像デジタル情報が、世界中にいる無数のOSJLによって蓄積されていくことも、当然含まれるわけです。
この映像をも含めた、「デジタル化されたアナログ情報の海の大航海時代の幕開け」を体現している企業こそGoogleをおいて他なりません。まさにコロンブスでありマゼランなのであります。
余談ですが世界史講義録 第55回 大航海時代2が面白いです。これを読むと、コロンブスが発見した大陸が丁度筆者の言うアナログ情報で、これが次々とスペイン領と地図に書き込まれていくのがGoogleの領土化されたデジタル情報に見えてきて、なんだか不思議な感覚におそわれます。
つまり、新大陸の発見でありアドベンチャーです。Googleが何か発表すると、また何か新しい発見があったのかと、ワクワク、ドキドキして、期待する自分がいることを、再発見したのでした。チャンチャン。 KAI
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