メタンハイドレートとは、白いシャーベット状の物質で、メタン分子を水分子が覆うように結合しているため、従来の化石燃料に変わる未来のエネルギー源と期待されているものです。これがどうしてできたのか謎でしたが、どうやら古代の微生物が生み出したものである可能性が出てきました。
海底下に眠るエネルギー資源として注目されているメタンハイドレートがある地下層から、三百四十八種もの新種の微生物が発見された。海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)など日米欧の国際チームによる地下掘削探査の成果で、新種の微生物はメタンの生成や消費にかかわっている古細菌やバクテリアの仲間とみられる。米国科学アカデミー紀要電子版に七日、掲載される。
(SankeiWeb記事「メタンハイドレートに微生物 新種348、生成に関与?」)
このメタンハイドレートは、Wikipediaによれば、「日本近海は世界最大のメタンハイドレート埋蔵量を誇ると言われ」ているようで、これを資源化できれば日本はたちまちエネルギー大国です。ところがそうは簡単に問屋が卸さないのは、Wikipediaの記述の通りです。しかしまあこれはこれで技術立国日本、しっかり取り組んでいるようで安心しました。
それにしても微生物が生み出したとは非常に面白い話ではありませんか。化石化が先か後かの順序関係の問題はあるにせよ、これを逆に利用して、微生物による資源エネルギー生産技術なるものが当然考えられます。つまりメタンハイドレートを生み出す微生物を発見できれば、もうこんな深海まで行って掘り返す必要などさらさらありません。
このあたりの研究はどうなっているのでしょうか。また時間を見てレポートしたいと思います。 KAI
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