こうして、おぼろげながらソフトウェアの設計とは何かをつかんだ上で、市販の書籍や社内の技術ドキュメントに目を通すと、書いてある内容が面白いように頭の中に染み通っていきます。今では、どういったアプリケーションをつくりたいかを言われれば、またたくまに必要な道具立てと仕掛けが頭に浮かんできますが、当時は、そのための技術情報が圧倒的に不足しています。そんな状況の中で、手にするもの、目にするもの、耳にするものすべてが、ソフトウェアを設計するための貴重な情報、知識となって自分の中に蓄積されていく、これを実感できる毎日が、快感でした。
技術情報と言うものは、具体的に、このソフトウェアを設計すると言う目的があって初めて意味をなします。筆者の場合、以前書いたように、今では常時十数件の設計案件をかかえていますので、このヒントになる情報に出会うと、心の中で小躍りしながらむさぼり読みます。
この流れはインターネット時代になってますます加速しています。もちろん検索エンジンで直接収集するpull情報もそうですが、CNET、IT Pro、@ITと言ったIT系のトップページに掲載されるpush情報の中に、見逃せないものがいくつかあります。更に個人のBlogのいくつかも、毎日のチェックが必須です。
そして欠かせないのが、やはり週末の本屋の散策です。以降の話は以前の負のエントロピー問題の通りです。と言うことで週末の明日は昼間ずっと忙しいので、これから本屋へ出かけることにしましょう^^。 KAI
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