やっぱりすごい本でした。感じる脳(ダイヤモンド社、アントニオ・ダマシオ、2005、p.80)から。
(前略)私が言っているのは、有機体はよい結果をもたらす有利な反応を生み出せるということ。しかもその際、有機体はそうした反応を生み出すことを「決断」していないし、そうした反応が展開されるのを「感じる」ことすらない。
つまりは楽天家ほど長生きするのはこのせいです。へたにネガティブに考えれば考えるだけ、自分と言う有機体と戦う羽目になります。これ以降も引用しまくりになりそうですので、これで止めますが、今まで筆者が考えてきたことを見事に説明するフレーズは、まるで宝石箱です。
意識とは量子化と言う定常状態の産物であることがまことに見事に説明されています。つまり創造性は実は生得性そのものであることも明らかにされています。社会学者や歴史学者の出る幕はありません。
まだ30%ですが、こう言った本の場合、筆者は前半部分で読書時間の大半を使います。それは著者がどういったプロトコルで読者に語りかけているか、それを理解することが中心だからです。このプロトコルが理解できるとあとは、極端な話、ある意味、読んでも読まなくても同じです。つまりプロトコルと内容は一体不可分だと言うことです。
実はこれはソフトウェアにおいても同じなのですが、そもそも書籍とはソフトウェアです。お風呂の中でたらいで行水してました。スンマセン。 KAI
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