豚肉の炒麺
ウェンさんの料理で今まで麺類は一度も体験していません。それはユーイチ君が、KAIのご飯好きに配慮してくれているからですが、それが今回は突然の初体験。大好きな炒めものの、p.90。
いつも本日は何か聞かないまま、出てきた料理に舌皷み打つ、このおまかせと言うライブ感覚、これが料理の感性とマッチしていることがウェンさんシリーズ長持ちの秘訣です。
そう言いながら、出てきて見るとそれは麺。ドキッとしながらこれを見た瞬間、これだけウェンさんシリーズを続けてくると、出てくる料理の味が(良い意味で)予測できます。いわゆるパブロフの犬状態です。“想定通り”麺に絡みついたうまみは、他の素材の比ではありませんでした。
作り方はセオリー通り。炒め鍋で、サラダ油を強火で熱し、豚肉、酒、しょうゆ、しょうが、長ねぎの次に、蒸し麺。肉汁と油が麺に絡みつくまで炒めたら、塩で味を調えてできあがり。
炒麺は日本式にいえば焼きそば。中国では麺は手打ちや乾麺をゆでたものが多く、食べかたもゆでたての麺をタレにからませた坦々麺や、肉みそをのせた炸醤麺が主流。ですから炒麺もゆで麺と具を炒め合わせた焼きうどんタイプが多く、レシピのように具から出たおいしい汁をいったん麺に吸わせ、その後パラッとなるように炒めます。
もうノウハウ丸出しのウェンさんのコメントです。
なるほど絡みつかせるのに麺は最適です。麺一本一本の味が舌に絡みつく様は、あのシビレツク性感、そう言うことでした。大人の味はその奥がまことに深くござりまする。 KAI
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