タイブレークと言うルール(2)

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想定通りの結果でしたね。競るには競りましたが、あれだけのハンディをつけられて勝つのは大変です。

これでロッテが22日から始まる日本シリーズを征するのは間違いないでしょう。今回のソフトバンクのように阪神が土俵際でふんばれれば、4勝まであるだけにまだ可能性がありますが、いずれにせよ、ロッテが勝っても、阪神が勝っても4-3と言うのがKAIの予想です。ちなみに昨年の日本シリーズも第七戦までもつれこみましたが、プレーオフで生き残った西武が優勝してしまいました。

前回のプレーオフと言うハンディとタイブレークがどうつながるのか、サッパリわからん、と言う外野からの声が多数^^;ありますので、タイブレークとはどう言うルールか少々説明しておきます。

テニスにはマッチ、セット、ゲーム、ポイントと言う単位があって、マッチ>セット>ゲーム>ポイントと言う関係です。つまりマッチを取れば試合に勝ったことになります。このマッチを取るためには、3セットマッチの場合、先に2セット取る必要があります。セットは、6ゲームを先に取ればセットを取れます。ゲームは、4ポイント取ればゲームです。

これをシングルスの試合の流れから説明すると、ゲームはサービスで始まります。エースが決まったり相手がミスをすれば1ポイントを得ます。ポイントは一、二、三と数えずに、フィフティーン(15)、サーティ(30)、フォーティ(40)と数えます。ちなみにポイントなし(0)はゼロとは言わずラブと呼びます。こちらがサービスでこちらばかりポイントすると、フィフティーンラブ、サーティラブ、フォーティラブ、ゲームとなります。つまり15-0、30-0、40-0、ゲームです。(サーバー側のポイントを先に呼びます。)ゲームになるとサービス側を交替して、次のゲームを続けます。

もちろん相手もポイントを取ってきますので、15-15(フィフティーンオールと呼びます)となったり、30-30(サーティオール)、40-40(デュースと言います)となることもあります。デュースの場合、連続して2ポイント取らないとゲームを取ることができません。

セットを取るのも同じで、5-5(ファイブオール)になると連続して2ゲーム取らないとセットを取れません。7-5とか8-6と言う具合にです。しかしこれでは試合が終わるまでの時間が読めません。そこで登場したのがタイブレークと言うルールです。

簡単に言うと、ゲームが6-6のタイになって次のゲームを取った方が、このセットの勝ちにすると言うルールがタイブレークです。つまり7-6で勝ちです。ただし、このタイブレークとなるゲームの進め方が上で説明した流れではなく、独特なルールになっています。

タイブレークとは

条件が3つあります。サービスサイド(S、R)、クロスサイド(F、B)、コートサイド(U、D)の3つです。

まずサービスサイド。当然サービスを打つ方が有利です。タイブレークのゲームの1ポイント目は、今までサービスを打ってきた順番通りのプレーヤーが、サービスを打ちます。次からサービスサイドを交替して、2ポイントずつ打っていきます。次がクロスサイド。クロスサイドは右利き、左利きでリーチが違ってくるという有利不利があります。こちらはフォアサイド(順クロス)、バックサイド(逆クロス)を交互に繰り返します。そしてコートサイド。コートサイドは、太陽の位置でサービスやスマッシュに影響を与え、風がある場合、風上、風下でボールのスピード、ロビングに影響します。このコートサイドのチェンジ(交替)は、6ポイント終わる毎に行います。

これらの条件を交替しながら先に7ポイント取った方がゲームを取り、すなわちセットを取ります。ポイントが6-6になればどちらかが2ポイントリードするまで続けます。整理するとこうなります。左側が最初のサーバー側、右側がレシーバーです。

<SFU>:<RFD>

<RBU>:<SBD>

<RFU>:<SFD>

<SBU>:<RBD>

<SFU>:<RFD>

<RBU>:<SBD>

<RFD>:<SFU>

<SBD>:<RBU>

<SFD>:<RFU>

<RBD>:<SBU>

<RFD>:<SFU>

<SBD>:<RBU>

<SFU>:<RFD>

<RBU>:<SBD>

よく見ると、<SF><RB>と<RF><SB>を2ポイント毎に交替し、これを6ポイント毎にコートサイドを交替することで、12ポイント(つまり6-6)ですべての条件が同じ条件になるしかけです。

こう言うルールをフェアなルールと言います。(ふっ、テニスを知らない人に説明するって、タイヘン^^;) KAI

(追記)タイブレークのルールを知りたい方のアクセスが絶えません。もう少しわかりやすく説明できないかと、少し工夫してみましたので、よろしければこちらもご覧ください。

タイブレークと言うルール(超解説編)