ウーウェン氏の料理(43)

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麻婆にが瓜帆立貝柱と黄にらの炒めもの

友人が池袋西武にて、黄にらをゲットしたと言うもんだから、急遽黄にらを使った料理の二本立てと相成りました。

まず麻婆にが瓜。北京の酒菜の、p.69。

このにが瓜、ゴーヤチャンプルでさんざん食べてきましたが、一度としてしっかり火が通った感覚がありません。料理人にもっと火を通さないとだめだよなんて、知ったかぶりの口きいてましたが、これは赤っ恥。オオハズカシイ。このゴーヤのサクサク感は、火が通っているかどうかの問題ではないことを、今回初めて知りました。

なーんだ、塩を入れた湯通しをすれば、これだけでサクサク、サクサク、サクサク。ウェンさんはスゴイ。ななめ薄切りのにが瓜をさっと湯通しして、冷水にとって冷まして水気を切る。炒め鍋で、麻婆の素(作り方は麻婆なす参照)を入れて熱し、短く切った黄にらを加えてさっと炒めて、酒をふる。これでできあがり。って、にが瓜は?

そうです。炒める必要がなかったのです。麻婆ふりかけ仕立てのサラダ感覚。炒めなくても、サクサク、サクサク、サクサク。黄にらと麻婆の味がからみついてめちゃうますぎ^^。

続いて、帆立貝柱と黄にらの炒めもの。大好きな炒めものの、p.22からです。

今日のKAIはしあわせもんダ。こんなうまい料理、めったに喰えるもんじゃあ、ありません。見るからによだれが出てくる黄色かげん、ホタテの歯ざわり、舌ざわり、黄にらのかおり、五感がフル回転で、胃袋も小躍りしまくり。

作り方はいたって簡単。ホタテは、ゆで加減に注意しながら、たっぷりの熱湯で、表面が白く固まる程度にゆでて、水気をよく切る。炒め鍋で、中火でサラダ油を熱し、片栗粉をまぶしたホタテを入れて1分ほど炒めます。これに酒をふって、こしょう、鶏ガラスープの素、塩の順で調味し、3cmに切った黄にらを加えて炒めあわせて、出来上がり。

黄にらとホタテがほのかに甘く、遠い母のおっぱいに食らいついていたときの記憶までさかのぼるような、不思議な感覚。おーーーい。 KAI