ASP型モデルの最適解に至るシナリオとは

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このところ、ボツ原稿がたまる一方で、どうも思考が集中しません。と言うのも、本業がいよいよ第四コーナーをまわりムチが入って、頭がそっち向いちゃってるのが原因のようです。

そっち向きついでに、今後のASPサービスのシナリオを描いてみました。

いろいろな声はありますが、従来の開発型モデルと、ASP型モデルを比べれば、後者に分があるのは明らかです。つまり、5年、10年のスパンで見れば、世の中のアプリケーションの大半はASP型へシフトしているのは間違いないってことです。ですからここでは是非の議論ではなく、ASP型モデルの最適解に至るシナリオを考えることにします。(以降考えながら書くのでぐだぐだ文章はご容赦を)

以前セールスフォースのカスタマイズと言う賭けについて議論しましたが、このシナリオのポイントは、このカスタマイズに対する考え方にあります。当然私たちは一切カスタマイズしませんので、現在ASPセンターに接続されている1000台のクライアントはすべて、同じプログラムを使用する仕掛けになっています。

このカスタマイズしない、と言うよりカスタマイズ不要と言う考え方の根拠は、私たちの独自モデルであるKAIモデルにあります(KAIモデルについては過去のエントリーを参照ください)。このモデルによれば、業務アプリケーションは、すべて機能の組み合わせである業務機能により記述することができるため、カスタマイズとは単なる機能の選択の問題に還元することができると言うことです。

現にこのモデルを採用した私たちのERPパッケージが、100社以上の企業でカスタマイズなしに企業の基幹システムとして今の今実際に使用されていると言う事実からも、これは立証されていると言っていいと思います。

ここ1年のシナリオ−−1桁企業

さて、このノンカスタマイズ戦略が功を奏し、このところ目白押しの入会即本番が続いています。会員企業は、インターネットに常時接続できる環境さえあれば、入会日の翌々日からブラウザで接続してASPサービスを利用できるようになっています。このブラウザさえあれば利用できると言うのもミソで、今までのようなサーバーを準備したりアプリケーションをインストールしたり、おまけに専用の回線を準備したりといった作業が、一切なく、ブラウザでその場で利用できると言うのは、これを実際に体験して初めて、この意味のすごさを実感し理解できます。

ノンカスタマイズ+ブラウザの意味のすごさとは、スピードのメリットです。今ビジネスにおけるスピードの意味について論を待ちません。そのスピードメリットを享受することで当該企業はビジネスチャンスを極大化させることが可能になります。このことはつまり、アプリケーションそのものの価値を、コストセンターからプロフィットセンターへ転換させることを意味しています。

これに気づいた企業が次々とASP型モデルの採用に向かう、と言うのがこれからここ1年で起きる、メインのシナリオです。

5年後のシナリオ−−2桁企業

二つのことを同時にこなしていかなければいけません。

一つは、ASP型モデルにおけるサービスシステムの確立です。具体的には会員数が増加しても一層のサービスレベルの向上を実現することです。

もう一つが、10年後への準備です。今サービスに利用しているERPパッケージは、その完成に12年と言う歳月を要しました。この開発ノウハウがありますから次世代システムの開発完成はその三分の一にできると見ています。それでも4年はかかります。

この次世代システムとは何か。それはKAIモデルで言う新たな業界です。今サービスしている業界は、とりあえず現在のシステムでカバーしました。しかし、ASP型モデルでカバーするべき業界は山のようにあります。

恐らくASP1、ASP2による売上のマックスが300億。まだ1桁企業が描く4桁のシナリオは、夢としか言いようがありませんが、ASP3、ASP4、〜、ASPXXと、あらたなる開発を目指す若者こそ、このシナリオの重要な登場人物となります。

10年後のシナリオ−−3桁企業

ここはすでに夢ではありますが、この続きは明朝^^; KAI