こうして夏休みの宿題がたまっていくと、筆者の何十年か前の小学生時代の暑い夏休みを思い出します。クェーサーの謎問題も、新学期が始まる前に、とりあえずかたずけることに^^;。
クェーサーって、ほんっとにおもしろいですね、って誰かの口調そのままですが、ほんっと、おもしろいです。
何が面白いかって言うと、ひも理論が実験的(実証的)に検証可能である可能性が見えてきたってことです。どう言うことか順番に説明します。
同書によれば、クェーサーの実体とは巨大質量のブラックホールと言うことですが、そもそもひも理論によれば、ブラックホールとは、ひものトポロジー空間を裏返しにした空間であって、ちょうど風船の内と外を逆転したような世界です。
これを理解するのに良い例があります。むかし夜店の風船売りのおじさんが、ふくらました風船の口を、中に押し込んでひっくり返してあれよあれよと言う間に、りんごができあがり、と言うのを見たことがあります。あれです。
ブラックホールと言う裏返した風船は、実際にはりんごではなく、りんごの皮^^;を見ている状態になります。物理理論も何もかも裏返しになって結局同じことをあらわすことになるのが、トポロジーのすごさです。トポロジーでは、大きさも関係ありません。トポロジーとは形の性質を問題にして形の大きさは関係ないと言うことです。ですから簡単に宇宙の大きさとプランクの大きさが同じレベルで議論できるわけです。
つまり、プランクレベルの微小世界のひものふるまいを調べるのに、クェーサーと言うブラックホールの様子を調べれば同じことを調べられる可能性が出てきました。
ブラックホールには、クェーサーの輝くブラックホールから、輝きの異なるもの、輝かないブラックホールとさまざまな種類があります。この違いは、風船の裏返しの仕方の違いによるものだと考えていますが、これを計算で示すと言うことです。
もう一つ、この裏返しのプロセスです。そう簡単には裏返しにはできません。ブラックホールと言う超圧縮空間で、あたかもプラズマ状態になったひもが、共鳴現象を起こすエネルギーで簡単に裏返しになる、つまり相転移が起こると言うことです。これもブラックホールの違いによって、そのプラズマ状態の痕跡を残しているはずで、クェーサーの観測で実証できるはず。
更に、ひも宇宙論では、インフレーション宇宙がそのままビッグバン宇宙につながることを理論的に説明できています。これを先ほどの風船で作った宇宙の例で理解できるのですが、風船の口であるへそが、ビッグバン宇宙の始まりと考え、そこから拡がる風船の表面が最後はへそに繋がると言うトポロジーです。つまり宇宙の150億年が単なる地球一周と同じになります。
こう考えれば、無限宇宙こそ、思考の限界であります。はたして宇宙とは。 KAI
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