ソフトセクターの競争戦略再考(2)

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最近Blogでないとニュースもろくにチェックしない自分に驚きます。ZDNetも開設当時見に行ったものの、この理由でご無沙汰でした。CNETにインデックスが張られていたので思わずクリックして行ってみたら、CNETより面白い。

少々引用が長くなりますが、ZDNet.com SOAブログの次に流行るものは?と言うエントリーから。

 こういうことを考えに入れて、彼は、「『次に流行る』のは、ソフトウェア、コンテンツ、サービスを組み合わせて、そこから出力される結果にも責任を持つソフトウェア企業だ」という結論を出している。

 その一例として、NervinsはZyme Solutionsを挙げている。同社の高度なソフトウェアプラットフォームは、データを収集し、それらを統合して、意思決定を支援するための数字をはじき出す。だが、同社はソフトウェアを売っているわけではない。同社が売るのはデータだ。世界中の顧客と契約を結び、彼らのデータをZymeのプラットフォームに流し込んでいる。そのデータを専門スタッフが編集する。これらの専門スタッフは、顧客のためにレポートやデータベースを作成し、それらのデータに基づいて顧客が意思決定と事業運営を改善する方法を、顧客と一緒に検討する」

 彼はこう結論付ける。「コンテンツ、ソフトウェア、サービスの強力な組み合わせは、今までのビジネスモデルとはかなり異なるものだ。そのうちに、ビジネスにとって最も貴重な資産は、企業が蓄える知識になるだろう。つまり、在庫やトレンドに関する『ハード』なデータや、それらのデータをどうやって効果的に使って良い結果を生み出すかという『ソフト』な知識が、これからの企業には求められるのだ」

この結論部分のデータと言う認識が間違っていると言うのは、このBlogの読者の方であれば先にご承知のことです。しかし、このデータを機能付きデータ(つまりアプリケーション)と読み替えるとまさにこの変化が起こっています。

これは梅田さんのネット世界の今を包括的に眺める二つの長文記事を読めば、Web2.0をとりまく世間の状況とあわせてよく見えるはずです。

ここで大きなヒントを述べます。

車が進化して、その結果、すべてのドライバーが素人ですか?更にプロのドライバー集団が栄華してますか?もちろん車は素人に開放されました。しかしそれはすべてマイカーです。業務で運転している人間は一人として、その運転の簡便性を議論の対象にすることはありません。EXCELのようなカローラを運転する業務システムは皆無です。

結論は簡単です。

100年たっても、アプリケーションつまりソフトウェアと言うノウハウの優位性(これがビジネスモデル)は不動、微動だにしないと言うことです。データなぞ一切関係ありません。

Web2.0の人たちは自分たちにアプリケーションノウハウを持っていない(と言うより蓄電できないことを知っている)自覚があるから、プロトコルである規約にこだわるのです。はてなの問題もすべてここにあるのです。

ノウハウ

ノウハウこそ、今求められていることを、知るべき、自覚するべきです。ノウハウをどうすればアプリケーションの中に実現していくか、筆者が毎日格闘しているのは、こう言うことです。 KAI