彼はメンフィスで生まれた

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昨日、写真家の小平尚典君から、彼の新しい写真集をもらった。いつものウェンさんの料理を一緒にいただきながら、久しぶりに彼と遅くまで飲んだ。

なんて日記風の書き出しになりましたが、彼の写真集というのは、「彼はメンフィスで生まれた」と言う題で、彼の写真と写真の間に彼と一緒に旅した安西水丸氏がエッセイを書くスタイルの本です。「彼はメンフィスで生まれた」の「彼」はプレスリーですが、プレスリー本ではありません。

その場で彼の写真をながめると、やっぱりKOHIRA!。彼の写真は、いつ見ても感心するのですが、言葉で表現できないおおらかさとぬけるようなブルー、開放感にあふれる世界でいっぱいです。アメリカ東海岸南部のサバナをスタートに、ミシシッピリバー(メンフィス)、アトランタ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ヨセミテナショナルパーク、ボストン、ルート66、ロサンゼルス、フォートスミス、シアトル、イエローストーンナショナルパーク、そしてまたサバナの近くのチャールストンへ戻って、最後がハワイと北米の各地を舞台にした写真にあふれています。

この写真とエッセイをながめていると、不思議な世界に引き込まれていくのを感じます。これは写真集でもなければ、エッセイ本でもない、大人の、旅の絵本だったのです。 KAI