オープンの意味

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Blogは日記ではないと強く主張する筆者にとって、こんなことを書くことは、と思うけれど、日記であるかそうでないかは別にして書くべきことを書くのがBlogと考え書きます。

筆者の父親は教師でした。亡くなる何年か前に皇居で勲五等瑞宝章正六位をうけるのに、京都の丹波綾部の田舎から、息子である筆者の五反田の自宅に三、四日滞在しました。そのときに記念に玄関先で正装して撮った写真が遺影になりましたが、今でもこのときの親父の満面の笑顔を忘れることができません。

田舎で育った筆者にとって職業選択の自由などないに等しい時代です。目の前の父親の職業である教師、そしてその延長線上の大学の先生、博士こそ中学生、高校生であった筆者の夢の職業でした。

結果は対極にいますが、あらゆる意味で、父親の存在こそが筆者の人生の選択を左右してきたと思います。

なんでこんなことをを書くのかといえば、Life is beautifulさんの書き込みに刺激された結果です。幸い、筆者の長男がこの4月、大学の情報工学科に進学し、おやじのあとを継いでくれそうな雰囲気ですが、まだわかりません(笑)。

今の仕事の遺伝子は、むしろ今一緒にやっている若い仲間たちが確実に受け継いでくれると思っていますが、建築と言う目に見える世界のアーキテクトと、目に見えないソフトウェアの世界のアーキテクト。筆者の夢は、この目に見えない世界のアーキテクトと言う職業こそ、まさに21世紀の社会を支える職業であると言う、実績をつくることです。

筆者にとって1983年のWCCFが起点です。このとき目にしたLISAと、イネーブルウェアの数々。これこそソフトウェアにしかできないことであることを、帰国の飛行機の中で確信し、この時以来筆者は「オープン」です。と言うことで筆者のペンネームKAIの一つの意味(と言うことはもう一つある)は、漢字の「開(オープン)」です。 KAI