ブラウザ再考(3)

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このところ週一ペースに落ちてきてますが、ブラウザの議論を続けます。

絶妙のタイミングでCNETに「グーグル、デスクトップ検索に一番乗り--Google Desktop Searchを公開」の記事が掲載されました。

記事の中に次のような記述があります。

 検索業界の専門家で「SearchEngineWatch.com」編集者のDanny Sullivanは、「Googleはライバルを出し抜いただけでなく、競争のルールも変えてしまった」と述べている。「彼らは、『我々は検索をOSの一部にしているのではない。デスクトップをGoogleの一部にしているのだ』と話している」(Sullivan)

デスクトップの上にブラウザがあるのではなく、ブラウザ(サーチ)の中にデスクトップが入ってしまったと言うわけです。

この一連の議論の前回の中で、

それがここにきて、ブラウザがここで言う従来からのOSとしての機能を分担し始めたと言うことを理解する必要があります。

と書きましたが、今回のGoogleのデスクトップサーチはこれの象徴的出来事になります。

すでに今までも、セキュリティソフトベンダーのホームページでは、オンラインのウィルススキャンによって限られた用途ではありますがデスクトップサーチは実現されていました。こう言ったソフトは、デスクトップからサーバーへと言う今までのアプリケーションの動作とはまったく逆で、サーバーからデスクトップへと言う方向性を持っています。

こう言ったタイプのアプリケーションの可能性については既に議論した通りですが、これらのことからブラウザの未来形が見えて来るというのが、今回のエントリーの本題です。

と書きましたが時間切れにつき続きは次回に。 KAI

追加です。

デスクトップと言う主役からブラウザと言う主役へ移行することで、マイクロソフトが1デバイスメーカー化する可能性が充分あります。

PC本体がデバイスの一部とみなすと、すべてのコンダクターであるOS、つまり、ブラウザの配下にPC本体がコントロールされるようになります。

技術論的に考えれば、ブラウザと言うOSと言うレイヤーの誕生です。

今後は、従来のWindowsのようなOSは、CPUと言う「デバイス」のドライバー化すると言えばわかりやすいでしょう。