ブラウザ再考

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どうもアルコールが入って書くBlogは断定的口調でいけません。主旨そのものは間違ってはいないのですが、後から読むと、もう少し補足した方が良いようです。

前回の話しのポイントは、ブラウザを一つのアプリケーションと見なすのではなくブラウザをデスクトップと見なしてその上で動くアプリケーションこそ本来の意味のアプリケーションだと言うことです。ここで言うアプリケーションとは、単純にHTMLで書かれたホームページの内容がブラウザで表示されているものとは明確に区別されるもので、クライアントにインストールされたアプリケーションパッケージと同じ操作性で利用できるものである必要があります。

Webベースのアプリケーションが色々と開発されていますが、JAVAアプレットベースでは遅くてミッションクリティカルな業務システムには使えないと言うのは周知の事実です。これを解決するのがアクシスソフトのビズブラウザと言う製品です。これを使用することで従来のクライアントサーバー型のアプリケーションと同じ感覚の操作性を実現することができます。

このビズブラウザをブラウザの一種と見なすと、IEでは具体性に乏しかった、ブラウザというデスクトップ上で動作する様々なアプリケーションパッケージの流通が実現します。アクセスキーさえ手に入れればその場で利用できるようになる仕掛けは言うまでもありません。

しかも、このアプリケーションパッケージの特徴は、クライアントインストール型のパッケージと違って最初からネットの中のアプリケーションですから、サーチエンジンを初めとしたWebサービスを内包しています。これを明示的、埋め込みいずれの方法でも利用できますから、実現できる業務範囲は限りなく拡大します。

更に、このアプリケーションは、従来のHTMLベースのASPサービスと違って、ネットワーク上のアプリケーションサーバーへのインストール型ですから、ストレージサービスと一体化した、企業の業務システムのASPサービスとしても十分使えるものです。もちろんB2Cとしてのメーラーやオフィス製品としての機能も容易に実現できます。

こういったアプリケーションを、従来のそれと明確に区別する意味で、新しいアプリケーション・カテゴリーの誕生と表現しています。

さて、今回のエントリーからしばらくの間、この「ブラウザとは一体何か」について、あらためて考察してみたいと思います。以下次回です。 KAI