デスクトップの争いは今から20年前以上に戻ります。今の若い技術者にとって、記憶の外あるいは生命の外のお話ですが、きわめて重要な技術史です。
当時汎用機でTSSと言われたリアルタイムの技術は、後にパソコンと言われる技術の中でコマンド指向言語によるインターフェイスの教師となりました。
その世界を決定的に変えたのがWindows95のデスクトップです。決して95がパイオニアであると言っているのではありませんが、今ある世の中のパソコンのUIの標準のきっかけになった製品であることには間違いありません。
以来、私たちはデスクトップメタファーがまるで当たり前として、アプリケーションのUIと考えてきた(と言うより無意識に)のです。技術論的に言えば、UIとは、OS(オペレーティングシステム)の操作言語のことです。
それがここにきて、ブラウザがここで言う従来からのOSとしての機能を分担し始めたと言うことを理解する必要があります。今回はここまで。 KAI