IT企業の倫理感覚

  • 投稿日:
  • by

CNETにまた新しいコラムのBlogニュースもいろいろ、ブログもいろいろが誕生しました。生意気に小泉節をたたいていますがなかなか中身があり期待しています。

ニュースですが、ヤフーのキーワード検索が障害を起こしています。1時間ほどで解消されましたが、原因は発表されないと藪の中です。ヤフーのCEOとCTOは、サーチエンジンにとってサーチの性能以前に問題があることの自覚が足りなかったようです。

YAHOOの表示内容
現在キーワード検索が一部ご利用いただけません。
ご迷惑をおかけいたしますが、復旧までいましばらくお待ちください

ここにきてGoogleとの力の差は歴然です。少なくとも私のGoogleの利用体験の中でこう言う事態は一度もありません。Googleの技術レポートを読めばこう言った事態でも常にフォールトトレラントの仕掛けが働いてユーザーへのサービスに影響を与えないと言うのが良くわかります。しかし、ヤフーは公開された情報の範囲では(情報自体ありませんが)、この耐障害性に無防備のように見えます。

これはヤフーBBの個人情報の漏洩問題と根は一緒です。

一昨年4月みずほ銀行はシステムの移行に伴う大規模なオンライン取引障害を起こしました。銀行のCEOとCTO(CIO)にとって寝耳に水の出来事であったことは、昔の関係者として同情します。

ソフトウェアの業界で「パーティ効果」と言う用語があります。あまり良い例えではないのですが、パーティの始まりではブスな娘もパーティの終盤に入るとなぜか美人に見えてくると言う現象を指します。プロジェクトの後半に差し掛かると、その進捗とは関係なくなぜかプロジェクトがうまく行っていると誰もが思い始める現象と同じと言うわけです。

かくしてみずほは大失態をし、ヤフーも・・・と言う構図と見ました。 KAI