eメールは、これからどう進化していくのでしょうか。昨日の続きです。
ビデオメールと言うカテゴリの形成
eメールは文字情報を扱うコミュニケーション手段ですが、写メールの登場で、状況が変わってきました。写メールは、FAXが電話から派生して一つのカテゴリとして進化したのと同様、ビデオメールと言う、一つの独立したカテゴリを形成すると考えています。
ビデオメールの方式には、この写メールの添付ファイル方式とi-modeのセンターURL方式がありますが、10年後、20年後のテラバイトの通信速度では添付ファイル方式が主流になり、URL方式は長時間のメール専用と棲み分けて行くと言うのが考えられる選択肢の一つです。
HTMLメールは普及しない?
写メール同様画像を扱えるHTMLメールですが、私は普及しないと考えています。これは、「写メール同様」と書いたことが理由です。eメールとは「双方向」のコミュニケーション手段です。ところが、HTMLメールでは、受け取るのは全く問題ありませんが返信ができません。これでは「双方向」になりません。
ですから、文字によるコミュニケーションの手段としてはHTMLメールは普及しないと考えるのですが、画像情報と考えると話は別です。画像情報のeメールは、SMIL(スマイル)形式と言うビデオメールの1方式として生き残る可能性が考えられます。場合によって、他の添付ファイル方式、URL方式がこのSMIL方式に統合されることもあるかも知れません。
この場合、SMIL方式に不可欠なのは、メールレベルで直接編集できるSMILエディッター付きのメーラーです。SMILエディッターには、これを使用して送られてきた内容に手を加えるためのものですから、マルチレイヤーで編集できる編集システムにおける校正作業レベルの機能が必要です。もしこれがリリースされればキラーアプリケーションとなるのは間違いありません。
いわゆる知的生産用グループウェアとして、全く新しいジャンルを切り開くことになると思います。 KAI
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