push型広告とpull型広告

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モールのキャンペーンと検索エンジンのキャンペーンの違いは、ある意味でpush型とpull型の違いと言えます。もちろんモールもpullの動作がないとpushを受けないのですが、これはテレビだってスイッチを入れチャネルを合わせないとコマーシャルに行き当たらないのと同じ理屈です。

ここで言っているpush型とは、前回の例で行けば「父の日」というキーワードを入れなくても父の日のキャンペーンとして届けられる類の広告を指します。pull型はこの逆で、「父の日」というキーワードでリンクされた広告になります。たまたま訪れたモールで「父の日キャンペーン」を見た人が、「そうだ父の日に何か贈らなきゃ」って思いつくことは、pull型ではまずありえないでしょう。つまり、push型の方がより多くの新規客を集める仕掛けになっていると言うことであり、すなわち検索エンジンではなくモールでの広告の方が効果が大きいとなるわけです。

そう言いながら、あえてFroogleのトップページの広告に拘るのか。

理由は4点。(1)実店舗は自社サイト(自社サイトなら何でもあり)(2)リンクが自動(リンク手続き不要)(3)アドワーズ広告(広告申込みが自動)(4)圧倒的集客力(のはず)。

1番目の自社サイトというのはダイレクトマーケティングの黄金方程式(続き)で説明した通りです。

2番目のリンクが自動というのは、通常のモールやアラジンなどで必要な商品情報の登録作業がFroogleでは全く自動化されるというものです。頻繁に商品の入れ替え作業を行うサイトにとって大幅な手間の削減になります。更に店舗情報そのものも自動で収集されますので、リンクそのものには費用が発生しません。このことで、可能な限りの店舗を集めることが出来、結果的に4番目の圧倒的集客力に繋がるものと思います。

3番目。代理店などを経由しませんので、これも手間と費用が大幅に削減されます。ただアドワーズはキーワードに対する広告申込みですから、これをキャンペーンに対する広告申込み(もちろんキャンペーンそのものもキーワードにもなります)の機能を追加する必要があります。

4番目。2番目で書いた理由だけではなく、Google自体の圧倒的なシェアから言って、日本版Froogleがオープンすればほぼ間違いなくGoogleユーザーは何らかの形でFroogleユーザーにシフトすると思うからです。

以上の考察はFroogleのトップページにキャンペーン型の広告が追加されると言う前提ですが、もし追加されないと言うことであれば、いつまでも楽天天下が続くのでしょうか。

次回は今のGoogleや他の検索エンジンによるpush型広告の可能性について検討したいと思います。 KAI