アプリケーションの設計技法2

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私は、かなり早い段階から、アプリケーションはすべて表で記述できることに気づいていました。

この表というのは、データベースとしてのテーブルという意味だけではなく、画面そのものも表で記述できるということです。画面のメニュー自体も表の一種であるリストで記述できます。

実は、このことはデータオリエンティッドを通り越して、すでにオブジェクトオリエンティッドの設計方法の世界に入っていたのですが、後になって世の中でOMTと言われるまで概念的に整理できないでいました。

ですから、初期の段階では、この設計方法をテーブル(データ)オリエンティッドの設計技法と位置づけ、定式化を試みました。

さすがに、これを汎用機でやるわけには行きませんでしたが、MS-DOS上で新たに開発するアプリケーションに適用することができました。

この作業を通して、業務そのものをオブジェクト単位で記述する方法を開発し、このオブジェクトをコンピュータリソースの中でどのように配置すればいいか、また、オブジェクト間の関係をどう記述すればスムーズな業務の流れを記述できるのかを学ぶことができました。

特に、オブジェクトの配置に関しては、最適環境とは−昨日のエントリーの補足の中で、

■CPU+メモリー+ストレージ+通信

これは最適環境のパラメタです。

この4つのパラメタの性能の違いによってその時代の最適環境が生成され、そこに最適解であるアプリケーションが産まれるという概念です。

と書いた背景に、この問題認識があります。 KAI