KAIが使っているパソコンはDynabookなのでありますが、これで秀丸メールを使用してメールの送受信をしているのであります。

これに10年分の受信メールが保存されているのでありますが、万一パソコンが壊れた時のために、バックアップを取ることにしたのであります。

最初、2テラバイトのUSBメモリーを購入して、これに秀丸メールのデータフォルダ丸ごとコピーしたのであります。

なんと数時間かかってやっと完了したのであります。

これではまったく使い物になりません。

そこでネットを検索して見つけたのが、20年以上前からお世話になっているライフボート社の、LB イメージバックアップ12 Pro。

さっそくインストールして、同じ秀丸のデータフォルダをバックアップしたのであります。

なんと数分で終了。

今度のバックアップ先は、USBメモリーではなくLAN接続している別のノートパソコンにしたのであります。

週3回スケジュールバックアップするときだけスリープを解除してやればいいだけで、ほとんど手間暇かからずらくちんなのであります。

なぜこんなことが可能になったのか。

それはファイルバックアップのような論理バックアップではなく、イメージバックアップとは物理バックアップだからであります。

詳細な仕組みは省くとしまして、その威力は、数時間が数分になると言う凄まじいものなのであります。

さて、これからやらなければならないのは、パソコンが壊れた時に備えて、イメージバックアップの復旧の予行演習であります。

実際には新しくパソコンを買うのでありますが、予行演習は中古のパソコンを購入してそこにLB イメージバックアップ12 Proをインストールして行う予定なのであります。

うまく復旧できましたなら、ここで報告したいと思うのであります。 KAI

とある事情で暇でなかったので、予想する時間がなかったのであります。

しかしながら、先月の以下のエントリーに書きました通り、大方の予想通りの自民の大敗と相成ったのであります。

さて(暇なので)自民党総裁選の予想でもしますか(6)、投稿日:2024年9月28日

ところがであります。KAIにとって想定外の、受け皿になるはずの維新の一人負けであったのであります。

しかも、自民の減らした議席がそのまま立憲にいくなど、まったくもって想定外であったのであります。

この二つの想定外の原因は、多くの方々が指摘している通りであり、マスメディアによる偏向報道とテレビしか見ない有権者によるものであったのであります。

維新の一人負けの原因の一つは、確かにこの原因があるのでありますが、一方で日本維新の会そのものに問題の本質があるのであります。

それは、大阪維新の会の精神を忘れてしまった馬場体制そのものであり、未だ国政政党として自律できてはいないのであります。

つまり、代表選を行い、馬場代表に替わる自律の精神を持った若手の代表を選ぶしかないのであります。

馬場氏が代表に留まり続ける限り、維新の支持率は落ち続けることに、維新は気づくべきなのであります。 KAI

結果は、まったくもって予想外の石破総裁誕生と相成ったのであります。

これを嘆く人々の中にあって、KAIはチャンス到来と思うのであります。

もし高市さんが総裁になっていたならば、現状の流れはそう変わることなく、以下に述べる日本維新の会などにとって逆転する目は、なかったのであります。

しかしながらここにきての自民党石破政権の誕生であります。

この後に何が起こるか、わかる人にはわかる、容易に想像がつくのであります・

(正統性でなかった岸田さんが、やはり選んだのが石破さんだったと言うのも、「正統性」思想の証明であります)

次期衆議院選挙に、正統性を持たない石破首相で臨む自民党は、大敗するのであります。

ただ以前に自民党が野党に転落した時とは、今回は大いに違うのであります。

つまり、自民党支持者や無党派層は、過去民主党に投票した投票行動をとらないと、KAIは考えるのであります。

つまり立憲には投票しないと言うことでありますが、その理由は言うまでもないのであります。

では彼らは、どこに投票するかと言えば、日本維新、国民民主であるのであります。

その結果は、日本維新が野党第一党、国民民主が野党第二党に躍り出ると予想するのであります。

これはKAIが考える、今現在の理想的な政治の在り方なのであります。これに近づくことができる可能性を示したのが、唯一石破総理の功績と言えるのではないかと、KAIは考えるのであります。 KAI

前回の総裁選の結果がこちらであります。

さて(暇なので)自民党総裁選の予想でもしますか(4)

残念ながら結果は、予想が見事外れたことになったのであります。

>岸田政権は、短命となる。

しかしながらこちらの予想は、外れなかったのであります。

その原因は、世間では自民党の裏金問題と言われるのでありますが、KAIの見方はまったく違うのであります。

裏金問題は、口実であります。

本当の退陣の理由は、岸田さんの「疲労」であり「限界」であります。本当に岸田さんは疲れたのであります。

「正統性」と言う流れの中でいるならば、まったく力を使うことなく流れに任せればいいのでありますが、「正統性」がなければ常に緊張の中にあって、休まることのない日々が続くのであります。

その結果の退陣であったのであります。

さて、総裁選であります。

これ以降の記述は、KAIの予想が絶望的結果にならんことを願うばかりであります。

つまり、高市早苗が総裁選に勝利しなければ、日本と言う国家は、再びデフレでありリセッションの悪夢をみることになるのであります。

と言うことで、総裁選であります。

結論を言えばこの二人の決選投票になるのは、まず間違いないのであります。

■高市早苗
■小泉進次郎

総裁選の論点は、経済政策、防衛外交政策のこの二つで間違いないことは明らかなのでありますが、しかしながらこれが、地方票、議員票に正しくつながっていないことが、大きな問題なのであります。

この二つの論点の二人の理解度で言えば、以下の通りであるのであります。

■経済政策 高市早苗>>小泉進次郎

■防衛外交政策 高市早苗>>小泉進次郎

このことが議員票、地方票にいかに影響しているかなのであります。

そして、ここで唯一の希望は地方票なのであります。高市早苗がどれだけ地方票に浸透しているかでありますが、残念ながら前回の総裁選では3位に甘んじたのであります。

ここにきて高市早苗の靖国参拝発言が、大きく地方票に影響を与えていると、KAIは考えるのであります。

それは、自民党員にとって靖国参拝問題は、喉に刺さった小骨であります。

それを明言する高市を支持する自民党員は、間違いなく多くいると思うのであります。

この地方票が決選投票における、雌雄を決する票となると考えるのであります。

はてさていかなることになりますやら。 KAI

そしてコロナの次は炭素問題(2)、投稿日:2023年3月31日

これは丁度1年前のエントリーであります。

そしてここにきて「EVブーム」の終焉となるのでありますが、これを端的に表すのがテスラの株価なのであります。

 電気自動車(EV)メーカー、米テスラの株価は今年に入ってからの極端な下落からここ数日は持ち直しの兆しも見せているが、投資家に持続的な回復を確信させるために必要な明確な展望は開けていない。

 テスラは4月初めに1-3月(第1四半期)の引き渡し台数を発表する予定だが、予想はここ1カ月で急激に引き下げられた。最近のニュースの流れが、テスラ車需要の今後数カ月の低迷を示唆していることはさらに重要だ。

 データトレック・リサーチの共同創業者ニコラス・コラス氏は「納車予測が大幅に下方修正されたことで、テスラに対する投資家の信頼は失墜した」と指摘。「バリュエーションは往々にして、その企業の最も弱い部分に連動する。テスラの場合、それは自動車事業だ」と述べた。
テスラ株投資家の熱狂、戻るのか-最大の暗雲はEV需要の鈍化、2024年3月29日 20:56 JST

こうした状況の中で気になりますのが、日本のメーカーの動向なのであります。
 一方で、日本ではホンダの三部敏宏社長が「脱エンジン」を宣言し、2040年までに新車をEVとFCV(燃料電池車)に100%切り替える方針を打ち出したものの、「敵は脱炭素であり、エンジン車ではない」(豊田章男トヨタ会長)とするトヨタの「マルチパスウェイ(全方位)」戦略を筆頭として「EV普及に後ろ向きだ」との批判を浴びてきたのも事実だ。
「アップルカー開発断念」はEVブーム終焉のサイン?トヨタら日本勢はチャンスを活かせ、佃 義夫:佃モビリティ総研代表、2024.3.8 7:00
ここで重要となりますのが豊田章男トヨタ会長のこの発言であります。

「敵は脱炭素であり、エンジン車ではない」

まさに脱炭素こそ問題なのであります。

何が問題なのかと言えば、国連をはじめとした脱炭素を「ビジネス」とする勢力が世界中にいるからであります。

(そもそも地球温暖化と二酸化炭素との関係は「因果関係」ではなく「相関関係」なのであります。)

そうした中で欧米はEVシフトを、日本車たたきの道具にしてきたのであります。

これに対して皮肉なことに、二酸化炭素排出量の削減で欧米に比べて日本は群を抜いているのであります。

 日本は諸外国に比べて、CO2排出削減が進んでいるというデータもある。日本自動車工業会の資料では、2001年を100としたときの保有全体のCO2排出量が、アメリカ9%増、ドイツ3%増、フランス1%減、イギリス9%減と並ぶなか、日本は23%減となっている。
EVブーム終焉? 米で販売急失速…充電や消費電力の課題どう解決? 「日本は出遅れたと言われるが、10年後には評価されているのでは」、3/29(金) 19:46
まさにこうした状況の中での「EVブーム」の終焉なのであります。

今後なんらかの事情で石油価格が長期的高騰とならない限り、再びEVに回帰することはあり得ないし、トヨタの「マルチパスウェイ(全方位)」戦略こそ世界の潮流となると、KAIは考えるのであります。 KAI

老衰死とBMIの関係とは(2)

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このお話を知って、我が家は大いに喜んだのであります。

と言いますのも、KAIの母親は現在95歳であります。要介護5ではありますものの、食欲は至って旺盛でありまして、持ち上げるのに重くなる一方なのであります。

この分ではありがたいことに100歳まで大丈夫のようであります。
老衰死とBMIの関係とは、投稿日:2023年11月30日

これは昨年掲載したエントリーでありますが、これが大いなる勘違いであったのであります。

先月、母がごはんを呑みこめなくなる嚥下障害と言う病気で、入院したのであります。

母が入院して、病院で体重を測ったところ、数年前まで50キロ台あったものが、なんと30キロ台に減っていたのであります。

それにもかかわらずなぜ「持ち上げるのに重くなる一方」と感じてしまったのか。

思い当たることがあるのであります。

我が家は毎年、新米を玄米で購入して、この1年分の米袋を、倉庫にある保管用の大型冷蔵庫に置いているのであります。

この袋を大型冷蔵庫から取り出し、6升分精米機にかけ精米して、これを普通の冷蔵庫に入れているのでありますが、この米袋を取り出すときが大変なのであります。

この米袋には、1袋に20升つまり30キロの玄米が入っているのであります。

これを持ち上げて冷蔵庫から取り出すとき、年々重くなる一方であったのであります。

70歳を前後して、特にこれを強く感じ、筋肉の衰えを自覚せざるを得なかったのであります。

正にこれが原因であったのであります。

母の体重が減っているにもかかわらず、KAI自身の筋肉の衰えが、逆に重く感じさせていたのであります。

ともあれ、自宅での介護が終わってしまったのであります。

現在、療養型の病院に入院することができ、生涯をこの病院で終えることになるのであります。

この病院は、自宅から車で40分のところにあるのであります。一人で心細いと思い毎日面会に通うつもりでいたのでありますが、コロナの再流行でこれもできなくなってしまったのであります。

面会が再開されることを心待ちにして、1日でも長生きしてくれることを願うばかりであります。 KAI

今回は、以下のエントリーの再々掲載であります。
「実質金利」を理解するだけで、経済がわかる、投稿日:2016年2月 1日

今回の日銀によるマイナス金利導入決定ほど、ジャーナリストや知識人といわれる方々の、経済理論への理解度が試される、格好の事例はないのではないかと、KAIは思うのであります。

まずは、その理解度を示す一文が、こちらであります。

「マイナス金利の導入は驚きだったが、市場に与えるインパクトが足りない。明らかに迫力不足だ」

有力金融機関の市場担当者は、黒田の一手にこう疑問符を付けるが、黒田劇場は当日の市場では、前回のような手放しの拍手を湧き起こすことができなかったのだ。

(中略)

マイナス金利は、金融機関が日銀に眠らせていた資金に金利を課すことで、強引に放出させる仕掛けだ。黒田は金融機関に、融資先を前向きに発掘し、株式や外債などで資金を積極的に運用するインセンティブを与えたのだ。
日銀・黒田総裁が温存する「最後のカード」--デフレ脱却の「壮大な実験」、いよいよ最終局面へ

この「マイナス金利は・・強引に放出させる仕掛け」との理解は、いかにも表面的な理解にとどまっているのでありますが、それがどう言う意味かをご説明する前に、もうひとつの記事をお読みいただきたいのであります。
こうした経済全体に及ぶ作用がわからないと、量的緩和の正確な理解はできない。それを正確に理解していると、今回のマイナス金利は、量的緩和に買いオペと同等の効果があることがわかるだろう。アバウトにいえば、ともに、実質金利を下げ有効需要を作ると同時に、銀行等に貸出を促すものだ。
3/4

このタイミングで、日銀がマイナス金利の導入に踏み切ったのは、今の国債市場が品不足状態にあるからだ。買いオペ(市場からの国債購入)の増額はテクニカルではあるがやりにくい。国債市場で取引される国債は新規発行されたものが多く、過去に発行されて金融機関のポートフォリオに沈んだ国債はあまり取引されない傾向がある。

政策に半可通の人は、新たな国債を発行すればいいという。ところが、「国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に基くことを必要とする」(憲法第85条)と定められている。来2016年度予算は、1月22日に国会に提出されている。今、新規の国債発行となれば、野党から、政府予算案の作り直しを要求されることとなる。このため、国会開催中は、なかなか新たな政策を打ち出せないわけだ。
よくやった! 日銀「マイナス金利導入」は歓迎すべき大きな一手だ 4/4

両者を較べるまでもなく、後者の方が、実質金利に言及しているだけ、マイナス金利による本質的な効果の意味を、より深く理解することができるのであります。

また異次元の量的緩和政策である国債購入の増額と、このマイナス金利が、同等の効果であることにも触れている点で、黒田日銀による一連の量的緩和政策の流れにあることも、よりよく理解できるのであります。

そこで、であります。

さきほど引用いたしました文章の中の「(マイナス金利と買いオペ)ともに、実質金利を下げ有効需要を作る」と言う箇所について、これこそが、経済の本質を理解するとっかかりになるのでありまして、これを今回はこのエントリーでご説明したいと思うのであります。

と、その前に、この公式をご説明することにするのであります。

・実質金利 = 名目金利 − 予想インフレ率

この公式はフィッシャーの方程式といわれるもので、この方程式が意味するところはこちらの解説をごらんいただきたいのであります。

金利には「名目金利」と「実質金利」があり、このことが明確に理解できているか否かで、経済現象の理解に大きな差がでる。名目金利が高いか低いかを判断する場合、物価の変動を考慮しなければならない。

実質金利 = (名目金利)-(予期インフレ率)で表すことができる。この関係を解いたのは、アメリカの経済学者であるアーヴィング・フィッシャーであり、この式はフィッシャー方程式といわれている。
実質金利

そして、もうひとつ重要な公式が、こちら。

・実質金利 = 通貨価値

みなさん、意外とこの公式は、フィッシャー方程式に較べて認知度が低いのでありますが、実質金利とは何か、この公式がすべてを説明しているのであります。

例えば、みなさんがもし、100億円キャッシュで持っているとすると、実質金利がプラスである間は、ほっておいてもこの100億円は増えていくことになるのであります。

しかし、実質金利がマイナスであるとすると、そうです、100億円は減り続けることになるのであります。

当然、減るのは損することになりますので、まず円が売られドルに替えられることが起きるのであります。すなわち円安であります。

もちろん、それだけではないのであります。利益を生まないキャッシュから配当のある金融商品へと資金の移動が起きるのであります。

あるいは、円安によるドル資金の流入が、株式市場へと向かい、株高を誘導することになるのであります。

この結果、投資や消費といった有効需要が増大し、経済を好景気へと導くのであります。

(現在投資や消費が伸びない理由は、2年前の4月の消費税アップが原因。消費税とは、その名の通り、消費に税と言う負荷、抵抗をかけるものですから、消費が落ちるのは当たり前なのです)

かように考えますれば、20年以上もの長きに亘ってデフレ経済を続ける日本の社会にあっては、いかに実質金利をマイナスに維持することが重要であるか、みなさんにご理解いただけるものと思うのであります。

そこで重要となりますのが、さきほどのフィッシャー方程式なんであります。

従来の日銀理論では、ゼロ金利政策を続ける限り、これ以上名目金利を下げようがなく、しかも予想インフレ率は日銀の手中にはなく、バトンは政府にあるとして、日銀の役割を放棄してきたのであります。(放棄どころかデフレ推進さえ行ってきた)

これにかかんに反旗を翻したのが、黒田バズーカだったのであります。

この意味で、黒田総裁による、異次元緩和によって、デフレ突入以来ずっとマイナスであった予想インフレ率をプラスに転換し、これで実質金利をマイナスにすることに成功したのであります。

しかし、ここに来て、中国経済の先行きへの不安など様々な要因で予想インフレ率をプラスに維持することが難しくなってきた。かといって買いオペ増額も、先の引用の文中の通り簡単ではない。

こういった中での、マイナス金利、すなわち、名目金利をマイナスにすることで、実質金利をあらためてマイナスに維持することに成功したのであります。

いかがでありましょうか。

いかに経済と言うものが、本質的に「実質金利」を中心に廻っているのか、ご理解いただけたのではないでしょうか。 KAI

鏡像対称性と繰り込み可能性の関係について、投稿日:2013年1月14日
11年前何を考えていたのか、ご笑覧いただきたいのであります。

ひさしぶりに、物理の世界のお話であります。

物質と対になる反物質は必ず同じ重さですが、電気の性質が逆になります。物質がプラスだったら反物質はマイナスという感じです。私たちは、自分で自分の顔を見ることができません。お化粧するときなどは鏡を使って自分の顔を見ますが、鏡に映る顔は厳密にいうと、自分の顔そのものではありません。左右が反対になっているから、よく似ていますが、別のものということになります。
村山斉「宇宙になぜ我々が存在するのか」第1回、最新素粒子物理学で解く「宇宙と私の謎」1月17日発売の最新刊を先行公開
村山斉(ひとし)さんと言えば、ちょうど昨年「知の爆発」シリーズ(知の爆発−−直感を疎かにしてはいけない(2))にもご登場いただいた、南部理論を拡張した方であります。

こんな、日本、いや世界の最先端の物理学者をさしおいてなんなんでありますが、なぜか多くのみなさんが、この鏡に映るのは「左右が反対」の意味を勘違いされているのであります。

確かに、鏡に映っている右手は、鏡の中の人にとっては左手の位置にあります。

しかし、これをこちらの左にあるものが鏡の中では、右に映っている、と思っている人がきわめて多いのであります。

これを確認する実験をご紹介するのでありますが、二人顔をあわせながら、相手の顔を見て、言うのであります。

自分の右の頬を指差しながら、ここにゴハン粒がついているよ、って。

すると、相手の人が、こちらから見て同じ右の頬に手をやれば、「正常」^^;であります。

もし、指を指した側とは反対の、こちらから見て左側の頬に手をやれば、これは間違いなく、鏡では左にあるものが右に映ると勘違いしている方々であります。

こんな方々には、こんな質問をすればよろしいのであります。

なぜ、左右は反対になると言うのに、上下は反対にならないのでしょうか?

この答えは簡単であります。鏡では、決して左右は反対に映ってはいないのであります。反対に映っているのは、「前後」であります。

でありますから、「右」にあるものはすべて同じ「右」に映り、「左」にあるものはすべて同じ「左」に映ることになるのであります。これは左右を上下に替えても同じことであります。

そしてこれは、車を運転する方であれば、毎日容易に確認できることなんであります。つまり、バックミラーや交差点にあるカーブミラーを見たとき、後ろの車両の右左折ランプであります。鏡に、右に見えるランプが点滅していれば、この車は右折しようとしているし、左に見えるランプが点滅なら、100%間違いなく左折であります。

信号のない交差点でカーブミラーに映る右から来た車のランプのどちら側が点滅しているか、これもまったくもって同様なんであります。こちらから見て左側のランプなら、こちらの方向に来ようとしていることが分かるのであります。

しかし、なぜ「右手」が「左手」であるかのように鏡には映るのか。

この答えも、きわめて簡単なんであります。鏡の中の自分が向こう向きではなくこちらを向いているからであります。前と後ろ、表と裏を逆にすると、左右は同じままで替わらないのですから鏡の中から見た左右と言うものは当然のように逆向きになるのであります。

今回、なぜこんなお話をするかと言いますと、先に引用しましたこの記事を読んでKAIは閃いたのであります。

それがなんであるかをご説明する前に、まず鏡像対称性と左右対称性の違いであります。

実は、この二つの対称性こそ、現代物理学を支える根本原理に、深く関係しているのではないか。

KAIはかように思うのでありますが、まずはこの二つの対称性の違いでありますが、しばしばこれは学問的にも混同されて理解されているとKAIは考えているのであります。

すなわち、鏡像対称性とは、パリティと呼ばれる右回りか左回りか、回転の対称性のことと言われるのでありますが、KAIに言わせれば、そうではなくこれは上述のとおり前後の対称性なんであります。

これに対して、左右対称であるのが、右手と左手の対称性でありますパリティ対称(の一種)となるのであります。こちらはカイラル対称性とも呼ばれ、かつて南部陽一郎のノーベル賞受賞理由となった、対称性の自発的破れとは、このカイラル対称性の破れのことであります。

更には、こちらもノーベル賞受賞となった小林益川理論におけるCP対称性の破れにあるP対称性とは、やはり同じパリティ対称性のことなんであります。

では、鏡像対称性における前後の対称性とは。

これがKAIの今回のアイデアでありますが、この前後の対称性と、繰り込み可能性が強く結びついているのではないかと言うことであります。

この繰り込み理論とは、これも日本の朝永振一郎の1965年ノーベル賞受賞理由となるのでありますが、半世紀以上たったいまでもその物理学的「意味」は解明されていないのであります。

にもかかわらず、現代物理において、この繰り込み可能性とは、ゲージ対称性と併せて量子力学の統一理論になくてはならない表現形式となっているのであります。

そこで、今回のKAIのアイデアでありますが、この繰り込み可能性の物理学的「意味」とは、「前後」のゲージ対称性ではないかと考えるのであります。

「前後」とは、なんの前後であるのか。

一見CPT対称性で言うところの、T対称性、すなわち時間対称性のように思えるのでありますが、そうではない。

なぜそう思えるのかと言えば、ファインマンダイヤグラムにおいて、閉じたループが発生するとこの量子振幅は無限大になるのであります。これが繰り込み可能性があると無限大が打ち消しあって有限の値になると言うことは、時間軸を逆にした場合の量子振幅によるのではないかと思ったのであります。

しかし、もちろんこれは検証されて問題はそうではないのであります。

私たちは、時間軸の中に生きているために、時間軸が反転する世界を想像することはできないのであります。同様に、光の速度を超える物質の世界も、まったくもってイメージすることができないのであります。

同じ理屈で、宇宙の始まりであると言われるビッグバン以前の世界も、想像することができないし、加速度的に膨張しているといわれる宇宙の果ての終焉さえこれがいかなるものであるのか、まるでわからないのであります。

だからといって、わからないから存在しないとは言えない。

もし、この「次元」が存在するとするなら、当然この「次元」におけるゲージ対称性が存在しているはず。これが量子振幅の無限大となって現れているのではないかと、KAIはかように考えるのであります。

ですから、繰り込み可能性とは、この「前後」と言う「次元」のゲージ不変性の可能性以外のなにものでもないのではないか。

すなわち、宇宙は、その始まりと終わりはこの「次元」で、連続的に繋がっているし、この「次元」をワープすることで容易に光速度を超えることができる。あるいは、光速度を超える通信も可能になるのであります。

繰り込み可能性とは、実はその可能性の明らかな証拠ではないかと。

KAIの初夢であります。 KAI

2004年4月に始めたKAI_REPORT、今月で20年経ったのであります。

DBエンジン開発ストーリー1、投稿日:2004年4月13日

こちらが最初のエントリーであります。

こうして月に一度とはいえ、ある程度の長さの文章を書く習慣を付けられたのも、このブログのおかげなのであります。

最近特に思うのは、twitter(ドメイン名)と言う短文でさえ、筋の通った文章をまともに書けない人々が増えたことであります。

おまけに、こうした人々は筋の通った短文を誤読して、筋の通らない文章を返しているのであります。

こんなことがなぜ起きるのか、想像に難くないのであります。

それはSNSでのチャットに慣れてしまって、仕事以外では長文を読み書きする機会が極端に少ないか、あるいは皆無だからなのであります。

更にスマホと言う小さな画面がそれに輪をかけるのであります。

スマホで長文を読もうとすると、前後関係を確認するには文章を何度も上下させる必要があるのであります。

KAIがこうした経験から学んだ教訓は、SNSで議論をするなってことであります。

またメールでも相手がスマホであるならば、これも議論してはいけないってことであります。

ではどうするかの結論は、簡単であります。

議論はメールを「パソコン」で交換することに限定するだけなのであります。これであればお互い交換したメールをパソコンの全画面で見ることができ、言った言わないの泥仕合を避けることができるのであります。

そして、アナログ人間社会でも、記録の残らない議論はするだけ、損するのであります。苦手な相手は逃げるが勝ちであります。関わらないのが一番であります。長く生きてきた人間の教訓であります。

いかがでありましょうか。

デジタル社会に生きる人間の知恵であります。 KAI

そしてコロナの次は炭素問題(2)、投稿日:2023年3月31日

これは丁度1年前のエントリーであります。

そしてここにきて「EVブーム」の終焉となるのでありますが、これを端的に表すのがテスラの株価なのであります。

 電気自動車(EV)メーカー、米テスラの株価は今年に入ってからの極端な下落からここ数日は持ち直しの兆しも見せているが、投資家に持続的な回復を確信させるために必要な明確な展望は開けていない。

 テスラは4月初めに1-3月(第1四半期)の引き渡し台数を発表する予定だが、予想はここ1カ月で急激に引き下げられた。最近のニュースの流れが、テスラ車需要の今後数カ月の低迷を示唆していることはさらに重要だ。

 データトレック・リサーチの共同創業者ニコラス・コラス氏は「納車予測が大幅に下方修正されたことで、テスラに対する投資家の信頼は失墜した」と指摘。「バリュエーションは往々にして、その企業の最も弱い部分に連動する。テスラの場合、それは自動車事業だ」と述べた。
テスラ株投資家の熱狂、戻るのか-最大の暗雲はEV需要の鈍化、2024年3月29日 20:56 JST

こうした状況の中で気になりますのが、日本のメーカーの動向なのであります。
 一方で、日本ではホンダの三部敏宏社長が「脱エンジン」を宣言し、2040年までに新車をEVとFCV(燃料電池車)に100%切り替える方針を打ち出したものの、「敵は脱炭素であり、エンジン車ではない」(豊田章男トヨタ会長)とするトヨタの「マルチパスウェイ(全方位)」戦略を筆頭として「EV普及に後ろ向きだ」との批判を浴びてきたのも事実だ。
「アップルカー開発断念」はEVブーム終焉のサイン?トヨタら日本勢はチャンスを活かせ、佃 義夫:佃モビリティ総研代表、2024.3.8 7:00
ここで重要となりますのが豊田章男トヨタ会長のこの発言であります。

「敵は脱炭素であり、エンジン車ではない」

まさに脱炭素こそ問題なのであります。

何が問題なのかと言えば、国連をはじめとした脱炭素を「ビジネス」とする勢力が世界中にいるからであります。

(そもそも地球温暖化と二酸化炭素との関係は「因果関係」ではなく「相関関係」なのであります。)

そうした中で欧米はEVシフトを、日本車たたきの道具にしてきたのであります。

これに対して皮肉なことに、二酸化炭素排出量の削減で欧米に比べて日本は群を抜いているのであります。

 日本は諸外国に比べて、CO2排出削減が進んでいるというデータもある。日本自動車工業会の資料では、2001年を100としたときの保有全体のCO2排出量が、アメリカ9%増、ドイツ3%増、フランス1%減、イギリス9%減と並ぶなか、日本は23%減となっている。
EVブーム終焉? 米で販売急失速…充電や消費電力の課題どう解決? 「日本は出遅れたと言われるが、10年後には評価されているのでは」、3/29(金) 19:46
まさにこうした状況の中での「EVブーム」の終焉なのであります。

今後なんらかの事情で石油価格が長期的高騰とならない限り、再びEVに回帰することはあり得ないし、トヨタの「マルチパスウェイ(全方位)」戦略こそ世界の潮流となると、KAIは考えるのであります。 KAI